Company –会社情報– アクロディアの会社情報

あらゆる人たちに、真の使いやすさを提供します。最先端をできるかぎり使いやすく、楽しく、そして作りやすく—。それが私たちの役割です。
株式会社アクロディア 代表取締役社長 堤 純也

平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

2004年に創業してから、この7月で13年が過ぎました。
創業当初はガラケーと言われているフィーチャーフォン内部のソフトウェア(ミドルウェア)を支える技術会社としてほぼ100%の携帯電話に採用されるシェアを持ち、日本のモバイル業界の発展に寄与してきた自負がございます。
しかしながら、2008年以降、米国から投入されてきたiphoneやandroid端末などのスマートフォンの普及を受け、急速にフィーチャーフォンのビジネスは縮小する結果となりました。当時モバイル業界で活動していた企業は軒並み厳しい状態になってしまい、振り返ると多くの会社が事業撤退、非上場化、社長交代等、大きく環境が変わっている状況です。

そのような中、敢えて、第二創業期という言い方をいたしますが、既存の事業では収益をあげられなくなった結果、新しくスマートフォンを中心とするサービスを展開する企業として事業の大きな転換を図りました。創業してフィーチャーフォンの事業が続いたほぼ5年間、そして第二創業期としてスマートフォンのサービスを立ち上げようと努力した8年間、すでに第二創業期の方が長い状況になってしまいました。
第二創業期に立ち上げたサービスのうち、サッカー日本代表のゲームやauショップ、ドコモショップで展開いただいているデモ端末の管理システム等、安定収益化できたものももちろんございますし、中にはヒット商品として収益を大きく上げるものも出てまいりました。しかしながら、フィーチャーフォン時代の利益水準をクリアできる状況には至らず、長い期間損失を計上する状況となってしまったことに強く責任を感じており、株主の皆様にはご迷惑をおかけしたことを非常に申し訳なく思っております。

今回、2017年8月期を終えるにあたり、2018年8月期からを第三創業期と位置付け、2017年初頭より数々の改革を行ってまいりました。
まずは市場からの調達を重ねることで希薄化が進んでしまい、安定した大株主が存在しない状況は経営基盤の根本に影響を与えてしまいますので、新しく安定的に支援をいただける大株主様を持つことを検討してまいりました。おかげさまで良いパートナーにめぐり会うことができ、現行の経営体制を極力維持しつつ安定的な大株主を持つことができ、安定して経営を進めていける環境を作れたと考えています。
次に、大規模な事業の整理を行いました。新規事業として取り組みながら、まだ結果が出ていなかった事業についてはパートナーに迷惑のかからない範囲で活動を中止したり、新規の投資を止めるという対応を行いました。合わせてそれらの事業に携わっていた人員も整理することで会社の負担を軽くする対応を致しました。また、現行の粗利益でまかなえる範囲の販売管理費に落とすため、会社移転や顧問契約の解除も含め、販売管理費の大幅な見直しを行いました。
結果として、第二四半期までは大きな損失を出しましたが、ほぼ膿は出し切ることはできたと考えています。弊社では、株主の皆様により分かりやすい企業価値を判断する基準であるEBITDAで企業の会計状況を開示することにいたします。EBITDAでは、第三四半期、第四四半期では黒字化させることができ、本当の意味で底を打たせることができたと考えています。

商品としてはIoT関連の研究開発に注力し、二つの魅力的な商品を完成させることができました。
一つ目がインターホンをスマートフォンを連携させ、在宅でなくてもインターホンの対応ができるシステム、インターホンIoTシステムです。現在は新築の大型マンションを中心に展開しており、建築に時間がかかるため普及はゆっくりではございますが、御採用いただいた建物のユーザには非常に好評で、特にお住いの女性に高評価をいただく結果となっております。今後、一戸建て対応できる商品、小型物件に対応できる商品も発表させていただく予定です。インターホンがスマートフォンで取れるのは当たり前、という社会的なインフラになるようじっくりと育てていきたいと思っています。
二つ目のIoTはスポーツ関連IoTになります。「ユーザに近いITサービスソリューションを最高のアイデアで生み出していく」というところが弊社の社名の由来でもある社是になりますので、IoTの中でも新しいユーザ体験を提供できるようなサービスの企画開発に力を入れました。第一弾として、硬式野球ボールの中にセンサを組み込んだ野球ボールIoT商品の開発に成功いたしました。すでに各方面での評価も済んでおり非常に期待をいただいている商品です。幅広い裾野を持つ野球業界、また最終的には米国などの大きなマーケットに向けて提供できると思っており、特許の取得も無事に終わりましたので、営業活動を本格スタートさせていきます。スポーツIoTでは今後も続々と新商品の企画開発を進めていきます。今後の発表にも是非ご期待いただければと思います。

すでに黒字化している事業をM&Aすることで新規事業としてグループ連結し、確実にEBITDAが黒字化となってくる対策も進めてまいりました。残念ながら昨年度のM&A案件については大きく失敗してしまったものも出てきておりますが、その強い反省をもとに、確実に結果を出せる案件のみに絞り込み、信頼ができるパートナーとの案件に弊社社員も深く入り込んで契約についても厳しく詰める形で進めています。最近の案件といたしましては、大株主の事業であった不動産のサブリース事業としての渋谷肉横丁社を100%子会社とし、確実に安定したキャッシュフローを生み出せる体制を整え、既に確実なキャッシュフローを生み出しています。
そして今回、新しいビジネスの拡大として、米国グアムで展開されているビンゴを用いたゲーミング(ギャンブル)のシステム会社を100%子会社としました。日本でビンゴというと忘年会などのパーティで商品が当たるゲームのイメージですが、グアムではより複雑なルールになったビンゴが認められたギャンブルとなっており、すでに大きな利益を上げている事業です。米国等のカジノに行ってもビンゴのギャンブルがすでに展開されています。すでに大きな利益が出ている事業を子会社化できることはEBITDAの向上に大きな意味があることですが、合わせてそこに我々のスマートフォンのノウハウを導入することで更に大幅な売り上げ増が見込まれます。スマートフォンでの展開になりますので、グアム以外のエリアでの展開についても簡単に対応でき、また、日本国内でもIR法案に基づきカジノが展開されるようになってくると想定されますので、グアムで培ってきた、そして誰にも理解しやすいビンゴシステムを日本のカジノのサービスに向けて提案していく準備を進めてまいります。

様々な施策を進めてきた結果、来期以降は安定したEBITDAの黒字化が見込まれます。損益(P/L)につきましては、会計的にのれんや減価償却等が発生してまいりますので、P/Lの黒字化のタイミングは遅れる可能性はございますが、EBITDAを育てていくことを経営指標の最大の目標として活動していきます。その結果、長い間続けてしまっている継続性の疑義についても解消することを副次的な目標としておりまして、本当の意味での安定した上場企業として復活していきたいと強く思っています。
弊社では今まで中期計画を発表していませんでしたが、第三創業期と位置付けている今回のスタートにあたり、中期計画を発表させていただき、それを株主様と共有しながら全社一丸となって活動して参ります。

私が昔好きであったボストンというバンドグループがあります。それなりの年齢の皆様であればご存知だと思うのですが、アルバムの一つにサードステージという3枚目のアルバムがあります。セカンドアルバムから8年の間、事務所とのトラブルや紆余曲折がありながら万難を排してこのサードステージが出たのですが、まさに弊社の状況に近いものを感じています。第一創業期でブレークさせていただき、第二創業期で苦労しながら8年が過ぎ、やっと第三創業期で復活を果たせる、この状況がまさにボストンのサードステージかな・・・と感じています。

必ずや社会に貢献できる企業の一つとして、皆様の「生活をITを使って豊かにしていく」という会社の目標に対してブレない行動を全社員で邁進していきます。株主様、社員、社員の家族、取引先、すべてのステークホルダに対して誠実に行動していく会社であり続けます。
新生アクロディアとしての大幅な改革後の弊社を是非見守っていただき、引き続きご支援を頂けましたら幸甚です。